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コラム

コーヒーの焙煎 -浅煎りから深煎りまで度合いと味わい-

2025年3月1日

 珈琲の焙煎には極浅煎りから極深煎り迄あります。当店では、この内通常利用する焙煎の範囲を五段階で表示しています。コーヒーを煎っていくと水蒸気が放出され豆の乾燥が進みます。乾燥が進みメイラード反応やカラメル反応の後豆がはじけるのが1ハゼです。そのまま煎り続け、反応がさらに進み内部にたまった二酸化炭素などの放出によりはじけるのが2ハゼです。

・主な煎り加減(当店の基準)

・浅煎り(シナモンロースト)

 1ハゼ後半から終了頃までのの焙煎度合い

 

・中浅煎り(ハイロースト)

 1ハゼが終了して2ハゼが始まるまでの中間の焙煎度合い

 

・中煎り(シティロースト)

 2ハゼ始まりの頃の焙煎度合い

 

・中深煎り(フルシティロースト)

 2ハゼピークから後半の焙煎度合い

 

・深煎り(フレンチ)

 2ハゼ終了時の焙煎度合い

・焙煎度合いと味の変化

 浅煎りの香りは、フルーティーやフローラルな匂いが華やかに香る一方、生焼けによる青臭さや穀物臭さが残ることもあります。また、酸味が強く出やすいのも浅煎りの特徴です。

 一方、深煎りの豆はチョコレートやナッツの香り、深みのあるフレーバーや甘味を感じることができます。また、アイスコーヒーのコクやコーヒーらしい香りを楽しむにも適しています。苦みが、強くなりやすいのも深煎りの特徴です。

・豆の特質と好み

 中浅煎りから中深煎りはこの中間に位置し、中浅煎り~中煎りはそれぞれの豆の持つ特徴的香りやコーヒーの持つクリアさ、さわやかな味わいを得るのに適しておりエチオピアをはじめとしたアフリカの豆は中浅煎りなどで明るさや華やかさを楽しむことが多いです。白い花を連想する香りのゲイシャ種の豆も浅煎りや中浅煎りで提供されることが多い豆です、中深煎りは、コクや苦み、濃厚な甘みを特徴とした豆に適しています。パプアニューギニアなどは中煎りより中深煎りの方がバランスよく万遍の無い味わいとなります。また、マンデリンなどのスマトラ式の精製の豆はほとんどの場合2ハゼ以降の煎り具合(中深煎りから深煎り)、好みによっては極深煎りで焙煎されることもあります。

 味の好みによって、酸味や果樹感のある甘味が好みの方は浅煎り気味に、コクのある甘味や苦みが好みの方は深煎り気味に、推奨の焙煎度合いより寄せてみるのも良いでしょう。

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